皆さんこんにちは、kotalabです。
今回は、石井遼介さんが書かれた、心理的安全性のつくりかた-「心理的柔軟性」が困難を乗り越えるチームに変えるを要約させていただきます。
「心理的安全性」とは、組織やチームのメンバーが率直な意見や質問を気兼ねなく表現できる状況のことをいいます。
本書は、チームのリーダーやより良い組織を作りたい方に「心理的安全性」を持ったチームを作るため方法を教えてくれます。
本書の構成は、
第1章 チームの心理的安全性
第2章 リーダーシップとしての心理的柔軟性
第3章 行動分析でつくる心理的安全性
第4章 言葉で高める心理的安全性
第5章 心理的安全性 導入アイデア集
このような構成になっています。
今回は、
第1章 チームの心理的安全性
第2章 リーダーシップとしての心理的柔軟性
第3章 行動分析でつくる心理的安全性
こちらを紹介させていただきます。それでは、よろしくお願いします。
他にもチームワークのことが書かれた書籍を要約した記事があるので、ぜひ読んでみてください。
第1章 チームの心理的安全性
日本版「チームの心理的安全性」の4つの因子
「日本のチームの心理的安全性」を研究するために、株式会社ZENTechと慶應義塾大学の前野隆司教授との共同研究で新しいサーベイを開発しました。
エドモンドソン教授の既存のサーベイは、日本の文化や背景とは合わない部分があったため、日本専用のものを作りました。
この新しいサーベイでは、「話しやすさ」「助け合い」「挑戦」「新奇歓迎」の4つの要素が、心理的安全性を感じるためのキーとなると結論づけられました。
これは、罰や不安が「ない」ことを目指すのではなく、上記の4つの要素が「ある」ことを重視する考え方に基づいています。
第2章 リーダーシップとしての心理的柔軟性
リーダーシップスタイルを使い分ける
リーダーシップは、人々に影響を与える方法です。リーダーシップは、いくつかスタイルがあり、それぞれ異なる特徴があります。
- トランザクショナルリーダーシップ:アメとムチ・成果主義
- トランスフォーメーショナルリーダーシップ:ビジョンと啓発
- サーヴァントリーダーシップ:メンバーの支え、活躍を支援する
- オーセンティックリーダーシップ:自分らしさを発揮する・弱さを見せられる
良いリーダーは、状況やチームのニーズに応じて、これらのスタイルを適切に使い分けます。重要なのは、一つのスタイルに固執するのではなく、必要に応じて柔軟に変える能力を持つことです。
リーダーシップの目的は、チームの成功をサポートすることであり、そのために最適なスタイルを選ぶ必要があります。
第3章 行動分析でつくる心理的安全性
行動は「きっかけ」と「みかえり」で制御されている
「きっかけ」「行動」「みかえり」は、行動分析の基本フレームワークです。
人の行動は、ある「きっかけ」によって始まり、その行動の後の「みかえり」で次回の行動が変わります。
例として、寒い職場での冷房の例を取り上げました。最初の場合、寒さが「きっかけ」で冷房の温度を上げる「行動」をとり、結果として部屋が暖かくなる「みかえり」がありました。
この「みかえり」は良いものなので、次回も同じ行動を取る確率が増えます。しかし、2つ目の場合、集中管理の冷房では温度を変えることができず、良くない「みかえり」があるため、次回はその行動を避けるようになります。
要するに、良い結果(みかえり)が得られると、その行動を繰り返す確率が増え、悪い結果が得られると行動を避けるようになるのです。
この考え方を利用して、日常の行動やチームの動きをより良くすることができます。
まとめ
今回は、心理的安全性のつくりかたの、「チームの心理的安全性」「リーダーシップとしての心理的柔軟性」「行動分析でつくる心理的安全性」を紹介させていただきました。
本書の目的は、リーダーが心理的柔軟性で、チームを安全な環境にすることです。本書を実践することで、チームメンバーの才能が輝き、結果が出せる組織やチームが増えると思います。
あなたも心理的柔軟性を学び、心理的安全性のあるチームを作ってください。
それでは、ありがとうございました。
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