皆さんこんにちは、kotalabです。
今回は、ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー作家のダニエル・コイル(Daniel Coyle)さんが書かれた、
「THE CULTURE CODE 最強チームを作る方法」を紹介させていただきます。
この本は、企業はもちろん、スポーツのチーム、軍隊、窃盗団など、
さまざまなチームの観察から導き出された知見を活用し、強いチームの文化を科学的に解き明かしたものです。
チーム力を醸成する文化は、
- 「安全な環境」
- 「弱さの開示」
- 「共通の目標」
この3つに集約されます。
ここで紹介させていただくのは、
- 「安全な環境」
こちらを紹介させていただきます。
それでは、よろしくお願いします!
「安全な環境」
腐ったリンゴの実験
チームに悪影響を与える人間のタイプは、大きく分けて3つのタイプがあります。
- 「性格の悪い人(攻撃的、反抗的)」
- 「怠け者(労力を出し惜しむ)」
- 「周りを暗くする人(愚痴や文句ばかり言っている)」
どのタイプでも、チームのパフォーマンスは、30~40%低下させてしまいます。
チームパフォーマンスを低下させないためには、チームに「安全な環境」を提供することが必要です。
チームのパフォーマンスを上げるためには、
穏やかな態度や質問で、チームメンバーの安心感や協力関係を構築することです。
チームの成功は、
「優秀なメンバー」の知性やスキル、経験、「強いリーダー」の戦略ややる気を鼓舞するスピーチ、ビジョンではなく、
すべてのメンバーが安心できる環境を作り出すことです。
帰属シグナル
帰属シグナルとは、集団の中で「安全なつながり」を構築するような態度のことをいいます。
私たち人間は、言葉以外の方法で「帰属シグナル」を送ることで、「安心できる環境」を作り出しています。
帰属シグナルには、大きな特徴が3つあります。
- エネルギー(目の前で起こっている他のメンバーとの交流を大切にしている)
- 個別化(メンバーを独自の存在と認め、尊重している)
- 未来志向(関係はこの先も続くというシグナルを出す)
これらのシグナルをすべて合わせると、「あなたはここにいて安全だ」というメッセージになります。
そして、継続シグナルは、継続して送り続けなければいけません。
チームのパフォーマンスを決めるもの
チームのパフォーマンスは言葉や議論よりも、
「帰属シグナル」、つまり相互の関係性を示す非言語的なシグナルに大きく影響されます。
また、優れたチームパフォーマンスの5つの要素として、
- チームの全員が話し、話す量もほぼ同じで、それぞれの1回の発言は短い
- メンバー間のアイコンタクトが盛んで、会話や伝え方にエネルギーが感じられる
- リーダーだけに話すのではなく、メンバー同士で直接コミュニケーションを取る
- メンバー間で個人的な雑談がある
- メンバーが定期的にチームを離れ、外の環境に触れ、戻ってきたときに新しい情報を他のメンバーと共有する
重要なのは、「ここは安全な場所だ。そして私たちはつながっている」というメッセージを伝えるしぐさや態度です。
まとめ
「安全な環境は」、強いチーム文化を醸成するために重要な要素です。
この要素を実現するためのポイントをまとめました。
- チームに悪影響を与えるタイプは、攻撃的で反抗的な人、怠け者、愚痴ばかり言う人です。チームのパフォーマンスを30~40%低下させます。
- チームの成功は、優秀なメンバーや強いリーダーではなく、「安全な環境」を作り出すことです。
- 帰属シグナルを送ることで、メンバーに「ここは安全な場所だ」というメッセージを伝えることができます。
- チームのパフォーマンスは、「ここは安全な場所だ。そして私たちはつながっている」という帰属シグナルを送り続けることです。
以上が、「安全な環境」を作るためのポイントです。
これらの要素を実践することで、チームのパフォーマンス向上と強い結束力を生み出すことができます。
それでは、ありがとうございました!
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